「鬼滅の刃」に登場する柱の中に、「蟲柱」として知られる鬼殺隊士がいます。
その人物は胡蝶しのぶです。
胡蝶しのぶは、鬼殺隊の中でも非常に珍しい剣士です。
通常、鬼を滅殺するためには首を斬り落とす必要があります。
しかし、胡蝶は体が小さく華奢であるため、首を斬り落とすための筋力が不足していました。
そのため、亡き姉カナエからも「鬼殺隊には向いていないから、普通の女性としての幸せを見つけなさい」と言われていました。
それほど、剣士としての将来は厳しいものでした。
それでも、胡蝶は「柱」にまで登り詰めました。
彼女は試行錯誤を繰り返し、独自の呼吸法を編み出しました。
それが「蟲の呼吸」です。
鬼の首を斬り落とせないのであれば、別の方法で滅殺するしかありません。
その方法が「毒」でした。
胡蝶は、鬼に対して有効な毒を調合できる唯一の剣士となりました。
さらに、彼女の攻撃スタイルも斬撃から突き技へと変わりました。
身軽な動きからスピードに乗せて突きを繰り出し、同時に毒を注入することで鬼を次々と倒していきました。
この独特の「蟲の呼吸」とは、どのような型なのでしょうか?
今回は、「鬼滅の刃」に登場する「蟲の呼吸」について詳しくお話しします。
蟲の呼吸の全ての型や舞・技一覧まとめ
胡蝶しのぶが使用する「蟲の呼吸」は、彼女独自のオリジナルな呼吸法ですが、そのヒントは姉・カナエが使用していた「花の呼吸」にあります。
「花の呼吸」は鬼の首を斬るための型でしたが、胡蝶しのぶはこれを改良しました。
また、「花の呼吸」も元々は「水の呼吸」から派生したものです。
そのため、「蟲の呼吸」は「水の呼吸」に近い技となっています。
「蟲の呼吸」はその名の通り、生物の動きに例えた攻撃方法が多いです。
例えば、胡蝶姉妹が愛用する「蝶」のような動きや、「蜂」のような動きを取り入れています。
これらは身軽な胡蝶しのぶだからこそ繰り出せる技です。
どのような攻撃があるのか、非常に興味深いですね。
では、ここからは「蟲の呼吸」の型をご紹介します。
蝶ノ舞「戯れ」
蝶ノ舞「戯れ」は、ふわっと飛び上がり、数多くの刺突を繰り出します。
蝶のように舞い、蜂のように刺す技で、視認できないほどの速度で相手の身体に毒の刃を複数突き刺します。
この技は那谷蜘蛛山で、下弦の伍・累の姉役として登場した鬼に使用され、あっさりと倒しました。
蜂牙ノ舞「真靡き」
蜂牙ノ舞「真靡き」は、一瞬で相手の懐に飛び込み、スピードに乗せて強力な突き技を繰り出します。
この技は上弦の弐・童磨に使用されました。
童磨が視認して腕を伸ばすも、その速度に防ぐことができず、目に突き刺さりました。
蜻蛉ノ舞「複眼六角」
蜻蛉ノ舞「複眼六角」は、一瞬で繰り出される6連撃です。
頭、両腕、胸、左右の腹部をほぼ同時に刺し、突き刺したと同時に大量の毒を流し込みます。
「蜻蛉」や「複眼」はトンボのことを指します。
蜈蚣ノ舞「百足蛇腹」
蜈蚣ノ舞「百足蛇腹」は、立っていた橋を割るほどの強い踏み込みから始まり、四方八方にうねる動きで攻撃を読ませない歩法です。
相手の懐に入り、身を低くすることで一瞬で視界から消えます。
最後は、力強く溜めた跳躍から天井に刺さるほどの突き技を繰り出します。
「蜈蚣」はムカデのことです。
胡蝶しのぶについての感想
胡蝶しのぶは「鬼滅の刃」の中でも非常に魅力的で独自のキャラクターです。
彼女は他の剣士たちと異なり、体が小さく華奢なため、通常の方法で鬼を倒すことができません。
そのため、自分の特性を生かし、「蟲の呼吸」という独自の呼吸法を編み出しました。
彼女の工夫と努力には本当に感銘を受けます。
鬼の首を斬れないというハンディキャップを持ちながらも、毒を使うことで鬼を倒す手段を見つけ出した彼女の知恵と決意は素晴らしいです。
また、彼女の技はすべて非常に優雅で美しいものです。
蝶や蜂、蜻蛉、蜈蚣といった生物の動きを取り入れた攻撃スタイルは、見た目にも美しく、まさに胡蝶しのぶのキャラクター性を体現しています。
彼女の背景には、亡き姉カナエとの絆や、鬼に対する強い憎しみといった複雑な感情があります。
そのため、彼女の行動や言動には深い意味があり、物語にさらなる深みを与えています。
全体として、胡蝶しのぶはただの戦士ではなく、知恵と美しさ、そして強い意志を持つ非常に特別なキャラクターだと感じます。
彼女の物語や技の詳細を知ることで、より一層「鬼滅の刃」の世界観に引き込まれました。