『鬼滅の刃』に登場する嘴平伊之助は、登場当初から周囲が「なぜ?」と思うような言動が目立つキャラクターです。
その中でも特に注目されるのが、炭治郎を他の名前で呼ぶことです。
実際にシーンを振り返ってみると、「覚えられない」のではなく、「覚えているのに違う名前で呼んでいる」という場面が多数存在します。物語の前半でもしっかりと「炭治郎」と呼んでいる場面があります。
テレビアニメの「大正コソコソ噂話」では、「伊之助は7回に1回ぐらい、他人の名前を正しく呼べる」と言われていますが、果たしてその通りなのでしょうか?
今回は伊之助が「炭治郎」と呼ぶシーンを順番に見ていきます。
嘴平伊之助が炭治郎を間違った名前で呼んだ場面一覧
伊之助が炭治郎のことを間違った名前で呼んでいる場面は、原作の本編で8回、本編外で1回、計9回ありました。
伊之助が呼んだ間違った名前一覧
- かまぼこ権八郎(ごんぱちろう)4巻第27話/鼓の屋敷の後
- デコ太郎(でこたろう) 4巻第29話/那田蜘蛛山
- 紋次郎(もんじろう)4巻第30話/那田蜘蛛山
- 健太郎(けんたろう) 5巻第35話/那田蜘蛛山 5
- 豚太郎(とんたろう) 5巻第36話/那田蜘蛛山
- 三太郎(さんたろう) 8巻第62話/無限列車
- 惣一郎(そういちろう) 9巻第76話/遊郭
- 炭八郎(たんぱちろう) 12巻第100話/蝶屋敷
- 炭吾郎(たんごろう) 20巻第171話末/※本編外 無限城
伊之助が正しく「炭治郎」と呼んだシーン一覧
伊之助が正しく「炭治郎」と呼んだ場面は本編で5回あります。
3回目~5回目を『炭治郎戦』と呼ぶのは穏やかではありませんが、『無限城』はもうなくなっていましたし、『鬼舞辻無惨』も消滅していましたので、こう呼んでいます。
- 5巻第38話/那田蜘蛛山
- 11巻第91話/遊郭
- 23巻第201話/炭治郎戦
- 23巻第202話/炭治郎戦 (※炭治郎を叩きながら)
- 23巻第202話/炭治郎戦 (※炭治郎に吹っ飛ばされた後)
嘴平伊之助が善逸を間違った名前で呼んだ場面
蝶屋敷での『紋逸』エピソード
コミック第6巻では、アニメ版では描かれなかったシーンで、「紋逸」というニックネームが生まれます。
この名前は、炭治郎が独力で「全集中・常中」をマスターしていることに対して、善逸と伊之助が感じた焦りから生まれたものです。
一方、二人は行動を起こす決意を新たにし、「全集中・常中」に追いつこうと決意します。
遊郭での『紋壱』としての呼び名
コミック第11巻で、伊之助が善逸と共に宇髄と炭治郎を支えなければと強く感じた瞬間、「紋壱」という名前で善逸を奮い立たせます。
この名前は、善逸が遊郭で無傷の状態でいたことを強調しています。
無惨戦で正確に「善逸」と呼んだ瞬間
コミック第22巻では伊之助が赫刀を目の当たりにして興奮し、「自分もアレをやりたい!」と思いつつ、善逸とカナヲの名前を正確に呼びます。
このシーンは、伊之助が正式に「善逸」と呼んだ唯一の場面であり、その緊張感が伝わる瞬間です。
伊之助『柱』独自の名前の呼び方
炭治郎や善逸に対しては名前の音を間違える呼び方をしていますが、柱に対しては見た目や直感的な呼び方をしています。
水柱・冨岡義勇『半々羽織(はんはんばおり)』
この愛称は、冨岡の特徴的な羽織から名付けられました。当初は「半半羽織」と表記されていましたが、後に「半々羽織」となり、そのユニークな響きが伊之助には気に入られている様子です。
炎柱・煉獄杏寿郎の『ギョロギョロ目ん玉』
煉獄の大きな目を印象的に捉え、伊之助が彼に付けた愛称です。もっと語呂が良い名前を望む声もありますが、伊之助の直感的な命名法からは逸脱しない名前です。
音柱・宇髄天元『おっさん』
派手を司る祭の神と言い放った宇髄天元に、伊之助は自分は山の神だと言い合いをしていました。そんな宇髄のことを鬼との戦いの際には「おっさん」と呼んでいる場面があります。
岩柱・悲鳴嶼行冥の異名『玉ジャリジャリ親父』
この愛称は悲鳴嶼の数珠を引っかけて命名されました。ただし、その後無惨戦では「数珠のオッサン」と呼び名が変更されています。
嘴平伊之助の呼び方その他のキャラは?
禰豆子を呼ぶ場面は意図的にない?
禰豆子に自分の名前を覚えさせるなど、伊之助と禰豆子が触れ合っている場面も一部描かれているのですが、禰豆子を呼ぶシーンは特にありません。
無限列車での夢の中で、炭治郎をポン次郎、善逸をチュー逸と、動物にたとえて命名していたのですが、禰豆子にはそれがありませんでした。
蟲柱の胡蝶しのぶ・カナヲの呼び方
2人には変なあだ名や愛称で呼んでいる場面はなく、上弦の弐・童磨との戦闘の際には「しのぶ」「カナヲ」で呼んでいました。
村田さん『小便漏らし』
4巻の那田蜘蛛山で遭遇した村田さん。運良く鬼の手から逃れて茂みに隠れてうずくまっていたところを、炭治郎と伊之助が見つけます。
その際のビビっていた様子から『小便漏らし』と言い放っています。
不死川玄弥に『お前』呼び
16巻で岩柱・悲鳴嶼の元で修行していた際の玄弥との会話では、玄弥に対し「お前呼吸使えねぇのか雑魚が!!」と言い放ちケンカをしていました。
まとめ考察
伊之助はなかなか名前を覚えないキャラですが、初登場からどんどん人間らしくなっていく過程とともに、炭治郎の名前を間違えないようになりました。
周囲への対応も変化し、最後は自分とともに過ごした鬼殺隊隊士たちの死に怒りを覚え無惨に立ち向かう姿も見られます。