「無職転生」において、スペルド族は全世界から恐れられる部族です。
物語の中で主人公ルーデウスは、魔術の師匠からスペルド族を見かけたら即座に逃げるよう厳しく忠告されています。
スペルド族に対しては、決して怒らせてはならないとされています。やむを得ず交流する際には、彼らの常識が異なることを理解して対応する必要があります。彼らを怒らせた場合、最悪の事態として家族全員が命を落とす恐れもあるのです。
スペルド族は一体どのような部族なのでしょうか？また、なぜ彼らは恐怖の一族として知られるようになったのでしょうか？スペルド族の特徴とその恐怖に迫ります。
「無職転生」スペルド族とは本当に怖いのか？
スペルド族の特徴と歴史
「無職転生」の物語でルーデウスがスペルド族を知ったのは、魔術の師匠ロキシーを通じてです。彼女からはスペルド族に近づくべきではないと警告されました。この部族は緑色の髪と額にある鮮やかな赤色の宝石が特徴で、その宝石は戦闘時に敵を探知するレーダーの役割を果たします。スペルド族は非常に戦闘能力が高く、1000年以上生きることが可能です。また、生まれた時に持つ三叉の尻尾は成長とともに硬化し、彼らの誇りである槍へと変化していきます。
スペルド族ルイジェルドとの出会い
ルーデウスが初めてスペルド族に出会ったのは、魔力災害による転移事件の際でした。目覚めた場所で横にいたのがスペルド族のルイジェルドでした。ルーデウスにとっては、ロキシーから教えられた通りにすぐに逃げるべき相手でしたが、ルイジェルドの印象は悪くなく、むしろ彼らが助けを提供してくれる様子を見せました。ルイジェルドは子供たちの安全を気にかけ、人が住む村まで一緒に案内してくれました。
スペルド族が恐怖の一族になった理由
魔人ラプラスの策略とその影響
スペルド族はかつて魔人ラプラスによって欺かれた過去があります。ラプラスは魔族を統一した英雄として知られ、スペルド族も彼の下で戦うことを選びました。しかし、ラプラスから授けられた「魔槍」には強力な呪いが施されており、これを手にしたスペルド族は敵味方の区別がつかなくなり、やがては同族同士でも殺し合うようになってしまいました。このため、スペルド族は世界中から恐れられるようになったのです。
スペルド族の評判回復への試み
スペルド族はその悪評を払拭するために旅を続けています。特に、ルイジェルドはラプラスに騙されたとはいえ、部族の戦士長として槍を持ち替えた自己の決定に責任を感じています。彼はルーデウスとエリスを助けることで、スペルド族のイメージ改善に努めました。ルーデウスも彼らの汚名返上に協力し、ルイジェルドと共にアスラ王国への帰路につきました。道中、スペルド族特有の緑色の髪が周囲に恐怖を与えることに気付き、ルイジェルドは坊主頭にすることで周囲の恐怖を薄める試みを行いました。
