「転生したらスライムだった件」に登場する悪魔族は、魅力的なキャラクターが多いですが、その階級や種族ランクは複雑で理解しにくいことがあります。多くのファンが「原初の悪魔は特別な存在」ということくらいしか把握していないかもしれません。
この記事では、悪魔族の階級と種族ランクについて詳しく解説します。
悪魔族の階級と種族ランクについて
悪魔族の強さを評価する際に重要な指標が二つ存在します。これらは、悪魔の力の強さを測るために必須の情報となります。
種族ランクとは
種族ランクは悪魔の能力や階級を示す重要な指標です。このランクは悪魔が持つ力の強さや、その種族の特性によって決定されます。悪魔族には様々なランクが存在し、高ランクの悪魔ほど強大な力を有しています。
生まれた年代と生きた年数
悪魔の力は、その生まれた年代や生きた年数にも大きく影響されます。古い時代から存在する悪魔ほど、蓄積された経験と力を持ち、特に「原初」と呼ばれる古い悪魔は計り知れない力を持っています。これらの悪魔に挑む際は十分な準備と情報が必要です。
悪魔族と対峙する前には、これらの指標を用いてしっかりと相手の情報を収集することが勝利への鍵となります。特に原初の悪魔との戦いは避けるべきですが、それが不可能な場面に遭遇した際には、これらの知識が生存に直結することでしょう。
悪魔族の進化と階級システム
「転生したらスライムだった件」に登場する悪魔族は、他の種族同様、特定の階級や進化のパターンを持っています。例えば、ベニマルがオーガから鬼人へと進化したのと同様に、悪魔族にも進化の過程が存在します。
悪魔の進化パターン
- レッサーデーモン(下位悪魔)
- グレーターデーモン(上位悪魔)
- アークデーモン(上位魔将)
- デーモンロード(悪魔公)
デーモンロードを超える種族も存在はしますが、それについてはまだ詳しくは描かれていません。
悪魔の種族ランクは生まれた時や転生した時に一定のランクが与えられ、名付けによってランクアップすることがありますが、自力での成長の限界はアークデーモンまでとされています。
原初の悪魔とデーモンロードの進化
原初の黒であるディアブロはリムルと出会った時アークデーモンの段階でした。原初であっても外的な要因、例えばリムルのような存在から名づけられなければデーモンロードへと進化することはできません。無事デーモンロードに進化できるのは、原初の7体や特定の配下の悪魔のみで、これらは伝説級の存在とされています。
悪魔族の成長限界がアークデーモンであるため、原初であっても他の悪魔と力の差はなくなる可能性があります。この矛盾については、ラーゼンが「アークデーモンだろうと何とかなる」と発言していたことからも浮き彫りになっています。
悪魔の寿命と力の関係
悪魔は寿命がなく、長生きするほどに強くなります。ただし、悪魔の成長には限界があるため、強くなるというのは戦闘経験や知識の蓄積によるものです。経験や知識が豊富な者は同等の力量を持つ者よりも強いと言えるでしょう。
原初の悪魔の特別性
「アークデーモンでもなんとかなる」と豪語していたラーゼンが原初の悪魔の存在を知り、恐怖を感じたのは、原初の悪魔が非常に特別な存在であるためです。アークデーモンでありながら「魔王覇気」を使用できる例もあります。
東の帝国ルドラによって定められた悪魔の階級と生存年数は次の通りです:
- 現代種(騎士):0~30年
- 近代種(準爵位):30~100年
- 近世種(男爵位):100~400年
- 中世種(子爵位):400~1000年
- 古代種(伯爵位):1000年以上
- 先史種(侯爵位):3000年以上
- 原初(王):存在の初めから
数万年を生きる原初も3000年以上の先史種に含まれますが、その存在はとても特殊で、ラファエル先生でも原初を特定することが困難です。リムル自身も原初の存在を知らない可能性が高いです。
ディアブロが帝国のデーモンハンターに「原初」について語ったエピソードは、紅に染まる湖畔事変を指しているのではないかと考えられます。
原初の悪魔とその7つの系統
悪魔の系統は、闇の大精霊から派生した7体の原初の悪魔によって定義されます。これらは色の系統に分けられており、それぞれ赤、青、緑、黄、紫、白、黒の7色です。
各原初悪魔の特徴
- 原初の赤(ルージュ)
- 原初の青(ブルー)
- 原初の緑(ヴェール)
- 原初の黄(ジョーヌ)
- 原初の紫(ヴィオレ)
- 原初の白(ブラン)
- 原初の黒(ノワール)
これらの悪魔は、髪の色が異なるため、アニメで登場した際は一目で識別できます。悪魔は生まれたときは無色ですが、性質によって特定の色に染まります。
原初の悪魔の性格特徴
ディアブロは、「赤の系統は自信過剰で相手の力量を計れないことが多い」と述べています。また、ベレッタは自身と同じ黒色系統の希少性について触れ、「黒色系統は非常に少ない」と言及しています。ギィは、黒色系統の判断基準が狂っていると指摘しており、これは血液型占いのようなもので、原初の性格が強く影響していると考えられます。
原初の7色と光の三原色の関連性
光の三原色、赤(R)、緑(G)、青(B)は、色を作る基本的な原色です。これらの色を組み合わせることで様々な色を表現することができます。
RGB色空間では、以下のように色が表現されます:
- 赤色: R: 255, G: 0, B: 0
- 黒色: R: 0, G: 0, B: 0
- 白色: R: 255, G: 255, B: 255
- 黄色: R: 255, G: 255, B: 0
- 紫色: R: 255, G: 0, B: 255
- 水色: R: 0, G: 255, B: 255
これらの基本色を組み合わせて、さまざまな色を作ることができます。例えば、RGB全てを255に設定すると白色になり、0に設定すると黒色になります。
リムルと原初の7色の仮説
面白い仮説が出ています。粘性生物であるスライムから魔粘性精神体であるデモンスライムへと進化するリムルが、実は8色目の悪魔族に関連する可能性があるとされています。リムルが水色のキャラクターであることと、ディアブロが彼に執着する背景には、悪魔としての性質が関係しているのかもしれません。
もちろん、これはあくまでファンの間での推測に過ぎませんが、リムルが精神生命体としての特性を持つことから、彼がデモンスライムとして特別な位置づけにあることは否定できません。