漫画『SHY-シャイ-』に登場するスピリッツは、ロシア出身のヒーローで、本名はペペシャ・アンドレアノワです。スピリッツとして変身し、犯罪と戦う日々を送っています。
スピリッツは犯罪取締りを行う一方で、同じヒーローである紅葉山テル/シャイを気にかけ、彼女をヒーローとしてだけでなく、人生の先輩としても支えています。このような彼の行動は、多くの読者に感銘を与え、彼のキャラクターが特に人気を集める理由となっています。
しかし、スピリッツには壮絶な背景があります。この記事では、スピリッツの過去の出来事が彼の現在にどのように影響を与えているのか、また彼の最終的な運命や真の正体について深掘りしていきます。
スピリッツの性格＆人物像
スピリッツの性格について詳しく解説します。
陽気な酒気帯びヒーロー
スピリッツは常に酒の容器を手にしており、上機嫌で過ごすことが多いです。その陽気な性格から誰とでもすぐに打ち解けることができます。
しかし、彼の明るさは表面的なものであり、自身の本当の姿を知る人物に対しては「シラフの自分に会ったら誰かわからないと思う」と語っています。日常生活では普通の人間と同様に不安や悩みを抱えています。
博愛主義者で思いやりのある性格
スピリッツは博愛主義者であり、他人への配慮や弱者への暴力には強い嫌悪感を持ちます。この性格から、自身は共感能力に欠けるスターダストとの相性が良くないと感じているようです。
外見はモデル級の美しさを持っていますが、歴戦の経験や苦労した生い立ちの名残からか、脱いだ姿はたくましい筋肉質です。
彼のプライベートでは、「ペーシャ」という愛称で親しまれています。
スピリッツの強さと能力・特性
スピリッツはどれくらい強いヒーローなのかを見ていきましょう。
世界的に有名な守護ヒーロー
スピリッツは作中のロシアの守護ヒーローです。物語が始まる時点で既に世界的に有名であり、街中ではファンに囲まれることもあります。第10巻の『ジャパン・エキシビション』では、スピリッツのコスプレをする人々も見られました。
彼は力のあるヒーローとして、重要な会議には必ず出席しています。
ヒーローとしての外見
変身後のスピリッツは青いボディスーツに白い軍服風の上着を羽織り、両腕と両脚は黒いタイツで覆われています。頭にはベレー帽をかぶり、足元はブーツを履いています。ベルトには複数の酒瓶を吊るすホルダーが装着されています。
戦闘能力
「ふわふわ」：スピリッツは「心の力」で周囲の気体を操り、空中を浮遊できます。また、自身の身体を気体に変えて物理攻撃を回避したり、巨大化した手足で相手を捕えたり、高速で空を飛行したりすることができます。必殺技は超圧縮した空気の塊を放つ「ふわふわ砲」です。
氷を操る力：ロシアでの戦いの後、ツィベタの心遺物である指輪を装着することで、氷の力を使うことができるようになりました。必殺技は射程範囲を凍らせる「さぶぜろ砲」です。
『SHY』スピリッツ死亡フラグは？
スピリッツが死亡するのでは？という一部ファンの憶測はありますが、現在のところスピリッツは存命であり、物語中でも死亡フラグや死を予感・示唆する兆しは見られません。
とはいえ、なぜスピリッツ死亡を想定するファンが一定数いるのかというと、過去の体験ほか。スピリッツの過去やエピソードが何かの伏線や死亡フラグにつながるのでは？と想起させるからです。
スピリッツの壮絶な子供時代
スピリッツ、本名ペペシャ・アンドレアノワは、幼少期を母親と二人で貧しい生活を送っていました。母親のレターナは孤児院出身であり、教育を受けずに育ったため、安定した職に就くことができずにいました。若くしてペペシャに「マーマ」と呼ばれる母は、彼にとって唯一の支えでした。
レターナが日常の悩みから解放される唯一の時は、お酒を飲んでいるときでした。ペペシャは、母がお酒を飲むことを「大人が子供に戻る魔法の薬」として理解していました。しかしながら、ペペシャが12歳の時、母は川での事故により亡くなります。その死は不幸にも自殺と見なされました。
孤児院での生活と現在
母の死後、ペペシャは母が育ったユーリイ孤児院に送られ、17歳までの年月をそこで過ごしました。孤児院で彼はイサークやナタリアという職員と良い関係を築き、今もなお彼らとは交流があります。大人になった現在、ペペシャは孤児院に寄付を続け、孤児たちからも非常に慕われています。
