星十字騎士団において特に人気のあるキャラクター、バンビエッタ・バスターバインは多数のファンに愛されていましたが、狛村によって敗北を喫しました。
バンビエッタがどの過程で敗れ、ゾンビへと変わったのか、
・バンビエッタの死亡事情とゾンビへの転生
・バンビエッタの続きと小説での扱い
・バンビエッタのキャラクター詳細と主要データ
これらバンビエッタに関する興味深い情報を掘り下げます。
バンビエッタの敗北とゾンビ化の全貌
バンビエッタ・バスターバインは原作61巻の二度目の尸魂界侵攻で顕著な役割を果たします。
見えざる帝国による瀞霊廷の一方的な蹂躙と、卍解の強奪を行うメダリオンの使用により、戦況は圧倒的な差を見せていました。
ここでは、バンビエッタがどのようにして敗北し、その後ゾンビ化されたのかを詳細に解説します。
巻数 | 時系列と詳細 | 備考 |
---|---|---|
原作56巻497話 | 見えざる帝国の初侵攻時、バンビエッタは狛村と対峙し、彼の卍解を掠奪。 | 狛村から卍解掠奪 |
滅却師たちが撤退後、狛村の右耳がなくなっていたことから、バンビエッタが攻撃したと推察される。 | ||
原作62巻554話 | バンビエッタは平子真子と狛村左陣と戦い、浦原が開発した侵影薬によって彼女から掠奪された卍解を解放された後、平子の「逆撫」に苦しみながらも完聖体になり、全方位爆撃で平子を撃破。 | 平子撃破 |
原作62巻556話 | バンビエッタは狛村の不死身の能力に怖気づき、狛村に最終的に敗北。 | 狛村に敗北 |
原作62巻557話 | 敗北の直接的原因は、黒縄天譴明王の刀に接触した際の自己の爆撃による自爆。バンビエッタは「死なないために戦う」という信念のもとに戦っていましたが、命を捨てた狛村に対して深い恐怖を抱いていました。 |
バンビエッタ、ジゼルにより命を落とす
・原作62巻558話
狛村との戦いの後、戦場で倒れていたバンビエッタは、自分がバンビーズの中で最初に倒されたことを後悔していました。
その時、バンビーズが集まり、彼女を見下ろしました。
ジゼルは「助けてあげる」と言いながら曇った目で見つめ、「バンビエッタがいないと寂しい」と述べます。
しかし、バンビエッタは死の予感に駆られ、「やめてよジジ……」と必死に訴えますが、ジゼルによって殺害されてしまいます。
なお、その殺害の詳細は描かれていないため、バンビエッタの最期のシーンは描写されていません。
ゾンビ化バンビエッタの戦いとその運命
・原作65巻588話~591話
ジゼルが班目一角と綾瀬川弓親との戦闘で、殺害後ゾンビ化したバンビエッタを戦場に投入したシーンが展開されます。
ゾンビ化したバンビエッタは、その不死の特性を活かし、四肢の損傷を乗り越えて容易に戦闘を続け、一角と弓親を撃破します。
しかし、涅マユリの登場により続戦を余儀なくされます。
マユリはバンビエッタの「爆撃」能力を分析し、霊子固定装置を使って爆発のタイミングを遅らせることで、攻撃を回避し、反撃によりバンビエッタを自爆させます。
ジゼルは爆発の衝撃から身を守るためにバンビエッタを盾として使用し、その際にバンビエッタは損傷を受けますが、ジゼルの能力により速やかに修復されます。
その後の展開では、マユリ率いる涅骸部隊シャルロッテ・クールホーンによって翻弄され、特大の虚閃を受けて戦闘不能となります。
ゾンビ化バンビエッタの様子
ゾンビ化後のバンビエッタは、わずかに自我が残るものの、話し方は不自由で、性格も非常に内向的に退化し、常に怯えている様子で、肌の色は土色に変色しています。
バンビエッタの悲劇的な最後
・原作67巻603話
マユリとの戦いの後、自身の肉体が大きく損傷したジゼルは、共有したバンビエッタの血肉を貪り、自己回復を図っていました。
ジゼルがバンビエッタの腹部に噛み付き、血を吸う姿に対し、「そんなに血を取らないで…」と生き延びたいと願うバンビエッタに、ジゼルは怒り、「あんたはもう死んでるんだから」と反論し、何度も彼女の頭を地面に叩きつけました。
この残酷なシーンの後、バンビエッタは地面に横たわり、頭部から血が広がり、目は見開かれて機能が停止したかのような状態で描かれました。
最後の出演
なお、続く原作67巻604話の冒頭では、ジゼルがユーハバッハの聖別から逃れる際にバンビエッタの遺骸に抱きついているシーンがあり、これがバンビエッタの実質的な最後の登場となります。
バンビエッタの再登場と小説での活躍
・小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」
バンビエッタは本編でジゼルによって殺害され、その悲惨な最期が描かれましたが、一度ゾンビ化された後は、ジゼルが生存している限りは完全には死ぬことはありませんでした。
原作の終了後、バンビエッタを含むバンビーズはすべて敗北し、物語から退場するかに見えました。
しかし、「BLEACH Can't Fear Your Own World」の小説で彼らの生存が明らかになり、バンビエッタも再び物語に登場します。
小説では、ジゼルが回復したことによりバンビエッタも再びゾンビとして活動を再開。
虚圏侵攻時には葬討部隊ルドボーンと対峙し、彼女の前に現れた無限に虚を産み出す「髑髏樹」によって狛村との過去の戦いのトラウマが呼び起こされ、戦闘を放棄する様子が描かれました。
知性は以前より低下していますが、バンビエッタの「爆撃」能力は健在で、小説内での敵、已己巳己巴との戦いではその能力を駆使します。
また、その様子を目撃した平子が過去に受けた一方的な爆撃のトラウマを思い出し、顔を歪める場面も描かれています。
バンビエッタ・バスターバインの詳細プロフィール
【名前】 バンビエッタ・バスターバイン
【愛称】 バンビ
【性別】 女
【聖文字】 E
【能力】 爆撃(ジ・エクスプロード)
【所属】 滅却師、星十字騎士団(シュテルンリッター)、バンビーズ(リーダー)
【初登場】 原作56巻
【声優】 竹達彩菜
バンビエッタ・バスターバインは、ミニスカートの軍服と軍帽を纏った長い黒髪の美女です。
彼女の容姿は星十字騎士団のナックルヴァールからも「美人」と評されるほどです。
性格は男性滅却師からの好意を一身に集めるほど魅力的である一方で、傲慢かつ不遜な態度が目立ち、リルトットからは「ビッチ」と評されるなど、人物評は複雑です。
彼女は星十字騎士団の女性メンバーで構成される5人組「バンビーズ」のリーダーとして、その名前をチーム名に冠し、自らを高く位置づけています。
しかし、この独善的な性格が原因で、実際にはバンビーズ内で軽視されがちな存在でもありました。
バンビエッタの特異な能力「爆撃(ジ・エクスプロード)」
・原作62巻554話
バンビエッタ・バスターバインの能力「爆撃(ジ・エクスプロード)」は、自身の霊子を対象に撃ち込み、接触したものを爆発させる特殊な技です。
この能力の核心は、霊子を利用することにより、従来の爆弾や概念に縛られることなく、どんな物理的な防御も無意味にする点にあります。
爆撃は個人戦でも集団戦でも非常に効果的で、適切な距離を保てば戦場を一方的に制圧することが可能です。
作中ではバンビエッタが霊子を狙い撃ちする様子が描かれており、ライフルのように扱い、精密な狙撃も行うことができるようです。
・「爆撃」の弱点とは?
この能力には弱点も存在します。
霊子が目標に到達するまでにわずかな時間があり、この間に対処される可能性があります。
また、爆発の範囲内にいる場合、バンビエッタ自身も被害を受けるリスクがあります。
狛村との戦いでは、彼が不死身の肉体を持っていたために、彼に接近し誘爆を引き起こす戦略が功を奏しましたが、通常はこのような自己犠牲的な行動を取らない限り、爆撃を効果的に回避するのは困難です。
バンビエッタのクインシー完聖体(ヴォルシュテンディッヒ)
・原作62巻555話
狛村との激しい戦闘中にバンビエッタ・バスターバインが披露したクインシー完聖体(ヴォルシュテンディッヒ)は、星型の光輪と生成された霊子の翼が特徴的な姿です。
この状態では、固有の名称や能力の詳細は明らかにされていませんが、戦闘描写からはその能力の増幅が伺えます。
完聖体に変化したバンビエッタは、飛廉脚のような効果で自由自在に空中を飛び回り、翼からは無数の霊子弾を放つことができます。
これにより、通常の爆撃をはるかに超える絨毯爆撃が可能となり、その攻撃力と範囲は大幅に向上しています。
・一方的な爆撃能力
空中からの一方的な絨毯爆撃により、バンビエッタは相手に圧倒的な優位を確保することができます。
ジゼルのコメント「あのコバカだからホントにこの戦いすぐ終わっちゃうよ」とも符合し、彼女の攻撃力だけを見れば、瀞霊廷を破壊することは容易に思われます。
ただし、バンビエッタ自身の耐久力や白兵戦の能力には限界があり、近距離での爆撃は自身を巻き込むリスクも伴います。
そのため、完聖体とは言え、彼女の耐久性には弱点があると考えられます。
バンビエッタ・バスターバインの魅力的なかわいい瞬間
バンビエッタ・バスターバインは「BLEACH」に初登場して以来、その魅力で多くの読者の心を掴み、作品の人気キャラクターとしての地位を確立しました。
彼女が「かわいい」と話題になった瞬間をいくつか挙げてみましょう。
① 自然体の可愛さが光る初登場シーン
・原作56巻496話
バンビエッタが初めて登場したシーンでは、戦場を駆け巡る彼女の天真爛漫な様子が描かれます。
この時のキャラクター作画は、彼女のキャリアの後期に比べるとやや幼い印象を与え、その無邪気な可愛らしさが際立っていました。
他の多くの女性キャラクターと比較しても遜色ない可愛さで、多くの読者を虜にしました。
② シリアスな表情で見せる大人の魅力
・原作61巻544話
普段は高慢な物言いが目立つバンビエッタですが、シリアスな場面では沈思黙考する彼女の顔からは幼さが消え、一転して大人びた美人の表情が現れます。
このギャップが彼女のもつ色気を一層引き立て、見る者に深い印象を残します。
元々が美人と評されるバンビエッタの、これらの瞬間は彼女のキャラクターの多面性を示すものであり、成熟した女性へと成長する彼女の今後の姿が期待されます。
これらの「かわいい」と評されるシーンが彼女を「BLEACH」界の注目の存在にしたのです。
③ 欲求不満なバンビエッタの意外な行動
・原作61巻544話
バンビエッタが欲求不満を感じると、男性滅却師の中からイケメンを選んで個室に連れ込むという行動が描かれました。
この描写は多くの男性読者を驚かせましたが、彼女の「欲求不満の解消法」は実際にはイケメンを殺害するという嗜虐的なものでした。
殺害された男性滅却師が上半身裸で描かれたり、バンビエッタが衣服のファスナーやスカートを整えるコマがあることから、読者は「いったい何が起こったのか」と興味を持ちました。
④ バンビーズに舐められるバンビエッタ
・原作62巻554話
瀞霊廷への二度目の侵攻時、死神側が卍解奪還の手段を開発したことによる敗北後、バンビエッタは失望感からバンビーズを激しく非難します。
しかし、彼女が怒りをぶつけていることに気づいたのは自分だけで、周囲にはバンビーズの誰もいなかったため、独り言を言っていることに羞恥心を感じ、怒りと共に頬を赤く染めました。
この場面では、怒り、照れ、そしてギャグ顔という表情の変化を2ページに渡って見せ、ファンからは大きな喜びの声が上がりました。
これらの瞬間が、バンビエッタの魅力をより一層際立たせています。
⑤ ゾンビ化後のバンビエッタの新たな魅力
・原作65巻590話
バンビエッタは原作62巻で狛村に敗れ、ジゼルによって殺害後ゾンビ化されました。
この状態でのバンビエッタは、ジゼルの能力によりある程度の自我が残されていますが、その性格はジゼルが与える血の量によって影響を受けます。
かつての高慢な性格が失われ、無口で幼稚な性格に変わったバンビエッタは、そのギャップがファンの心を射止め、死後も彼女の人気は継続して高まりました。
⑥ リョナシーンにおけるバンビエッタの扱い
・原作67巻603話
BLEACHでは女性キャラクターも容赦なくダメージを受けるシーンが描かれますが、バンビエッタの場合、ゾンビとしてさらに過酷な扱いを受けることになりました。
彼女は腕を斬り落とされたり、爆撃の盾として使われ全身に火傷を負うなど、リョナ要素が際立っています。
特にジゼルによる血肉を貪るシーンや、頭を瓦礫に何度も叩きつける描写は、その衝撃的なビジュアルとともに、一部のファンには新たな興味を引き起こす要素となりました。
これらのシーンは、バンビエッタのキャラクターが多層的で複雑な存在であることを示しており、彼女の人気がどのような形で持続しているかを象徴しています。
バンビエッタの死亡、ゾンビ化、そしてその後の展開について
星十字騎士団の中でも特に人気の高いバンビエッタ・バスターバインについて、彼女の死亡からゾンビ化、その後の活躍までの経緯をまとめます。
➀バンビエッタは狛村との戦いで敗れ、その後ジゼルによって殺害され、ゾンビ化されました。
➁ゾンビ化したバンビエッタはジゼルの指揮のもと、一角や弓親を打ち破り、その後マユリとの戦いではシャルロッテに敗れて一時的に機能停止しました。
➂さらにジゼルによって血を啜られた際、頭を地面に叩きつけられ、完全に機能停止しました。
➃霊王護神大戦後、ジゼルによって再び血を与えられたバンビエッタは復活し、ルドボーンや已己巳己巴との戦いに再び参加しました。
➄バンビエッタは生前も死後もその魅力で多くのファンを惹きつけ続けました。
バンビエッタの物語はその美貌から始まり、ゾンビとしての新たな展開へと移行し、彼女の死後もその人気は衰えることがありませんでした。
また、千年血戦篇の直後を描いた小説では、バンビエッタやバンビーズのさらなる生存と活躍が描かれ、彼女たちの物語は不朽のものとなりました。