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『ダンダダン』邪視のモデル元ネタは?くねくねとのつながりを解析

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『ダンダダン』の中で印象的なキャラクターである邪視について詳しく見ていきましょう。邪視は山の怪として描かれる妖怪で、その特徴は非常にユニークです。全身が白く、ガリガリの体型で、縦に配置された目とブリーフ一丁という出で立ちは、一見すると不気味で気持ち悪さを感じさせるかもしれません。彼の動きは全身をくねらせながら躍るようで、その異様な様子は見る者に強烈な印象を与えます。

この記事では、邪視のキャラクターの元ネタやモデル、そして同じく『ダンダダン』に登場するくねくねとの関係について深掘りしていきます。

 

『ダンダダン』の邪視の元ネタとモデル

『ダンダダン』に登場する邪視は、ブリーフ一丁の妖怪として描かれ、ジジの家に突如現れます。

彼の特徴的な坊ちゃん刈りと縦に並んだ目は、最初は謎に包まれていましたが、物語が進むにつれその正体が明らかになります。

 

邪視の背景と霊的影響

邪視はジジの家の地下に棲みついていたモンゴリアンデスワームと対峙することで、ターボババアによってその正体が暴かれます。彼は人間への復讐を目的として行動し、ジジを自身の霊力の高い容れ物として使う計画を持っていました。ジジの家で起こった出来事は、彼が水に触れることで邪視に、お湯に触れることでジジに戻る特異な体質を持つようになるきっかけとなりました。

 

邪視の元ネタ・モデルは都市伝説

邪視の元ネタは、2ちゃんねるの投稿された都市伝説から来ているとされています。この伝説では、邪視は人間を鬱にさせる力を持つ怪異として描かれており、裸で白い肌、額に一つの目を持つという特徴があります。

また、その独特の踊りは、彼が持つ不気味さをさらに強調しています。撃退方法としては、不浄なものを使うという珍妙な方法が語られており、これも「ダンダダン」の邪視に影響を与えているようです。

 

邪視の初登場と民間伝承に基づく背景

『ダンダダン』シリーズの中で邪視が初めて登場するのはコミックス第4巻です。

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この巻では、邪視のキャラクターが詳しく紹介され、彼の不気味な特徴と物語における役割が明らかにされています。

 

邪視の民間伝承イーヴァルアイ

邪視の概念は、ヨーロッパなどの外国から日本に伝わったもので、「イーヴィルアイ」としても知られています。

日本における「邪視」という言葉は、この外国の迷信が日本の文化に取り入れられた際に作られました。伝統的には、恨みを込めた視線が相手に不幸をもたらすとされ、この考え方が徐々に拡大解釈されて、見た者を呪う魔眼やその能力を指すようになりました。

文化的背景

特に外国の文化では、邪視は魔女の能力としても認識されており、幻覚を見せたり、感情を操作したり、さらには命を奪うなど、その効果は多岐にわたります。

これらの能力は地域や伝承によって異なり、多くの場合、妬みや他の負の感情がその力の源とされています。

 

『ダンダダン』における邪視の特性

『ダンダダン』に登場する邪視は、都市伝説と民間伝承を組み合わせた形で描かれています。彼は鬼頭一族への復讐心という強い憎しみに動かされており、この点で民間伝承の邪視と共通しています。このような背景知識は、邪視の行動やストーリーに深い理解を与え、キャラクターの動機に対する共感を呼び起こします。

 

邪視とくねくねの関係

『ダンダダン』の世界において、邪視と「くねくね」とは、似た背景を持つ怪異として描かれています。

これらはどちらも2ちゃんねるに起源を持つ都市伝説であり、見た者に強烈な精神的影響を与えるとされています。

 

くねくねの特徴とその影響

「くねくね」とは、その名の通り、体を不自然に曲げながら動く怪異です。この怪異の正確な外見は不明ですが、見た者が精神を病むという特徴があり、最終的には観察者自身も「くねくね」となると言われています。これは邪視と異なり、邪視は相手を自殺に追い込む結末を持っています。

 

共通する特性と『ダンダダン』における表現

邪視とくねくねはいずれも全身が白く、見た者を不幸にするという点で共通しています。また、邪視が常に体をくねらせる動きを持ち、これがくねくねとの類似性を示しています。「ダンダダン」において、ジジが邪視の目との接触後に邪視へと変貌を遂げた事例は、くねくねの伝承が影響を与えている可能性を示唆しています。これらの要素から、両者は異なる結末を迎えるものの、根底にある概念は密接にリンクしていると考えられます。

 

邪視の戦闘能力と特殊技

邪視は『ダンダダン』において卓越した身体能力を持つキャラクターとして描かれており、その戦闘スタイルは多岐にわたります。彼の戦闘能力は、超人的な肉弾戦に加え、独特な魔法のような技も使いこなします。

身体能力と戦法の多様性

邪視は、非常に高い身体能力を活かした直接戦闘を得意としています。彼はただ殴る蹴るだけでなく、作中で特に印象的なのは、呪いの力をボール状にして蹴り飛ばす戦法です。この技は「器」となったジジのサッカーの技術が影響している可能性があり、邪視の戦闘スタイルは「器」の特技によって部分的に形成されていることが窺えます。

精神操作と防御技能

その名の通り、「邪視」は目が合った相手を精神的に狂わせる能力を持ち、極端な場合、自殺に追い込むほどの影響力を有しています。加えて、彼は「家」の形を模した結界を作り出し、これを用いて相手を封じ込めたり、攻撃から身を守るなど、防御面でも非常に高い能力を発揮します。この結界技術は、単純な戦闘力のみならず、戦略的な面でも邪視の脅威を高めています。

 

邪視の悲痛な人間時代の背景

邪視が「ダンダダン」に登場する前の人間としての過去は、非常に悲しい物語を持っています。彼はもともと普通の人間でしたが、その運命はあまりにも過酷なものでした。

 

供物としての孤独な幼少期

人間であった頃の邪視は、非常に幼い頃から供物として幽閉されて生活していました。彼は同年代の子供たちと一緒に遊ぶこともできず、彼の唯一の楽しみは鉄格子越しに外の子どもたちの遊ぶ姿を見ることでした。そして、邪視はそれらの子どもたちと一緒に遊ぶ夢を見ることで日々を耐え忍んでいました。

 

悲劇的な終末と妖怪としての転生

しかし、彼の望みが叶うことはありませんでした。邪視の命は、火山の噴火を鎮めるための生贄として、鬼頭一族によって犠牲にされます。妖怪として蘇った後の邪視は、自らを犠牲にした鬼頭一族の悪行が未だに続いていることを知り、罪のない家族が今も犠牲になっている現実に直面します。この知識が彼の怒りをさらに燃やし、過去に同じく生贄にされた男の子の魂と融合することで、現在の強力な妖怪の姿を得るに至ったのです。

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