「タッチ」と「MIX」の関連性について
あだち充先生による人気シリーズ「タッチ」と「MIX」は、同一世界線上に展開される物語です。「タッチ」は、明青学園高校の野球チームに所属するピッチャー、上杉達也の青春と成長を描いています。
一方、「MIX」は「タッチ」の数十年後を舞台にしており、新たな主人公である立花兄弟が明青学園高校の野球チームを再び甲子園に導く姿を描いています。この二作品の間には時間的なつながりが存在し、両作品の舞台となる学校や登場人物の関連性が物語の深みを増しています。
「タッチ」と「MIX」の繋がりを探る
今回は「タッチ」と「MIX」の間の関連性に焦点を当て、どのような繋がりがあるのかを詳しくおさらいしてみます。両作品はあだち充先生の手によって緻密に描かれており、数十年後の世界をリンクさせることで新旧ファンに魅力を提供しています。
MIXとタッチのつながりを解析する相関図
「MIX」と「タッチ」の物語のつながりを視覚的に表現した相関図を作成しました。これは、両作品間の関連性を明確に理解するためのものです。
MIXの物語の始まりとタッチとの時間的なつながり
MIXの物語は、主人公である立花投馬とその兄、走一郎が13歳(中学2年生)の時にスタートします。この時期は、タッチの主要キャラクターである上杉達也が甲子園で優勝してから26年後のことになります。多くの読者が達也のその後の姿を期待していましたが、MIXが19巻に達するまでに彼の姿は明らかになっていません。
立花兄弟が中学から高校へと進学し、野球を続ける中での成長が描かれていますが、甲子園への道のりはまだ描かれていません。どのような展開で彼らが甲子園に挑むのかが、今後の見どころとなっています。
「タッチ」と「MIX」の年表と主人公の年齢
タッチの設定
「タッチ」の物語は全26巻にわたり、主人公上杉達也が高校3年生(17歳)の時の話です。このシリーズが1986年の設定となっているのは、タッチの最終回が1986年だからです。
MIXの年表
タッチ終了後から26年後の2012年にMIXがスタートしました。
「MIX」では立花投馬が中学2年生から物語がスタートし、彼の成長が各巻で描かれています。19巻あたりまでは、ある意味リアルタイムで投馬たちは年齢を重ねています。
- 第1巻~第2巻: 立花投馬、13歳(中学2年生)、2012年
- 第3巻: 立花投馬、13歳(中学2年生)から15歳(高校1年生)にかけて、2012年から2014年
- 第4巻~第11巻: 立花投馬、15歳(高校1年生)、2014年
- 第12巻: 立花投馬、15歳(高校1年生)から16歳(高校2年生)、2014年から2015年
- 第13巻~第19巻: 立花投馬、16歳(高校2年生)、2015年
これらの巻を通じて、立花投馬の高校時代の動向と成長が詳しく描かれています。
MIXに登場するタッチのキャラクターたち
MIXで登場しているタッチのキャラクターを紹介します。
タッチのキャラクターの登場状況
- 上杉達也 - 彼は回想シーンでのみ登場し、そのシーンでは顔が描かれず、後ろ姿だけが描かれています。
- 浅倉南 - このキャラクターも達也同様、回想シーンでのみ後ろ姿が描かれています。
- 西村勇 - 西村は中学編から登場しており、勢南高校の監督として描かれています。彼は立花兄弟の成長を見守る重要な役割を担っており、息子が立花兄弟の同級生でありライバルとしても関わりが深いです。
- 原田正平 - 原田は西村と共に再登場し、その再会シーンは親しみやすいユーモアが感じられます。
これらのキャラクターは「タッチ」からの繋がりを持ちつつ、MIXのストーリーにおいて新たな役割を果たしています。特に西村勇は登場回数も多く、物語において中心的な存在感を放っています。
上杉達也と浅倉南の高校卒業後の進路
高校3年生の時に甲子園で全国制覇を成し遂げた上杉達也。多くが彼のプロ入りを予想していましたが、達也はその道を選ばず、大学に進学しました。一時は野球を離れていましたが、大学在学中に野球への情熱を再燃させ、社会人野球でも活躍を見せることになります。
浅倉南のその後
一方、浅倉南も大学に進学し、新体操で全国レベルの成績を収めました。卒業後はカメラマンのキャリアを追求し、社会人になってからは野球を続ける達也の活動を取材するようになります。
上杉達也と浅倉南の物語を追う
達也と南の物語は、「タッチ Miss Lonely Yesterday あれから君は…」および「タッチ CROSS ROAD〜風のゆくえ〜」で詳しく描かれています。これらの作品は現在DVDでのみ視聴可能ですが、今後VODサービスでの配信が始まることを期待しています。