「トイストーリー3」のビッグベビーは、その外見と行動が非常に恐ろしいキャラクターとして知られています。おそらく、シリーズ中で最も恐怖を感じさせるキャラクターの一つです。
この記事では、ビッグベビーの恐怖の源を詳しく探り、さらにこのキャラクターの物語の結末とその後の展開についても解説します。
「トイストーリー3」ビッグベビーの背景と秘密
ビッグベビーの基本情報
ビッグベビーは、身長46cmの赤ちゃん人形で、元々はデイジーという女の子の大切なおもちゃでした。
このサイズは人間の新生児と同じくらいで、唯一「ママ」という言葉を発することができます。
映画では、デイジーがビッグベビーにミルクを飲ませる愛情あるシーンも描かれています。
ビッグベビーの悲しい過去
ビッグベビーには痛ましい過去があります。デイジーが大切にしていたにも関わらず、ある日のドライブでビッグベビーを含む数体のおもちゃがうっかり置き去りにされてしまいます。
何日もかけて家に戻ったビッグベビーたちは、デイジーが新しいクマのぬいぐるみを可愛がっている場面に遭遇します。
この出来事から、ロッツォは自らを必要とされないと感じ、ビッグベビーともう一体のおもちゃ、チャックルズを連れて家を出る決断をします。
ビッグベビーとチャックルズは本意ではなかったにもかかわらず、ロッツォに従う形で新たな生活を始めます。
その後、ビッグベビーはロッツォと共に性格が歪んでしまうのです。
ビッグベビーが怖い理由
ビッグベビーの恐ろしい外見
ビッグベビーは本来、目が大きく穏やかな表情を持ち、可愛らしいベビー服を着た愛らしい人形でした。
しかし、サニーサイド保育園での生活が彼の外見を大きく変えてしまいました。
片目のまぶたが閉じたままになり、体中の塗装も剥がれ、昔のかわいらしいベビー服は見る影もありません。これらの変化が、彼を一層怖い存在にしています。
用心棒としてのビッグベア
ビッグベアはサニーサイド保育園でロッツォの側近として活動し、具体的には用心棒の役割を果たしていました。
その巨体と強い力を生かし、逃げ出そうとするおもちゃを捕まえたり、夜逃げ出そうとするおもちゃを取り押さえるなど、他のおもちゃたちにとっては真の脅威です。
最も恐怖を感じるシーン
『トイ・ストーリー3』における最も恐怖を感じるシーンは、夜空の下でブランコに乗るビッグベビーの姿です。彼が一人でブランコに乗り、ひと休みしているところに、ウッディたちが気づかれずに逃げ出そうとします。
しかし、ビッグベビーは何かの気配を感じ取り、首を180度回転させて周囲を見渡します。この動きは観る者に強烈な印象を残します。
ビッグベアへの反応
「トイストーリー3」に登場するビッグベアを見た視聴者からは、「怖い」「子どもが泣く」「トラウマになる」といった反応が多く寄せられています。
一方で、彼の過去を知ると「かわいそう」と感じる人も少なくありません。
ビッグベビーはロッツォによって悪い道へ引きずり込まれたため、彼の行動には同情する声もあります。
ビッグベビーの逆転と新たな始まり
ビッグベビーの決断
ビッグベビーはサニーサイド保育園でロッツォの忠実な部下として活動していましたが、映画のクライマックスで重大な転換点を迎えます。
デイジーが記した「いつもいっしょだよ」という言葉が刻まれたネームプレートをロッツォが壊した際、ビッグベビーはこれまでの忠誠を捨て、ロッツォをゴミ箱に投げ込みます。
これにより、彼はロッツォに騙されていた事実に気づき、ウッディたちの脱出を助ける決断を下します。
ビッグベビーの新しい生活
ロッツォが去った後のビッグベビーの姿は「トイストーリー3」のエンドロールで描かれており、彼は改心して新しい友達と楽しい時間を過ごしています。
時折赤ちゃんらしく泣く場面も見られますが、バービーがミルクを与えるとすぐに機嫌を直します。
これからは保育園の子供たちと共に、他のおもちゃたちとも和やかに過ごしていくことでしょう。
まとめ考察
ビッグベビーの描写から、作者が伝えたい主要なテーマは「裏切りと救済」、そして「許しと成長」です。ビッグベビーは、ロッツォによって操られた不遇なキャラクターとして描かれていますが、彼の最終的な行動—ロッツォに反旗を翻し、ウッディたちを助ける—は、内面の成長と自立を示しています。この変化は、どんなに困難な状況にあっても、正義と良心が最終的には勝利するという希望のメッセージを観客に投げかけます。
また、ビッグベビーの「その後」の描写は、過去の痛みを乗り越え、新しいコミュニティ内での再生と和解の可能性を示しています。この展開は、トラウマや裏切りからの回復が可能であるという楽観的な視点を提供し、キャラクターの内面的な変化と成長を強調することで、物語に深みと感動を加えています。
このように、「トイストーリー3」の中でビッグベビーの物語は、見た目の怖さや初めの印象を超えた、深い感情的な変遷を描いており、視聴者に対して再考と理解の重要性を訴えかけていると言えるでしょう。
