人気漫画『斉木楠雄のψ難』のヒロイン照橋さんは斉木楠雄から「おっふ」が欲しくて奮闘していますが、唯一「おっふ」をもらった回があります。
ただ、なぜ斉木が照橋さんに「おっふ」をしたのか理由と斉木の心理描写がほぼ描かれていません。
なぜあれだけ照橋さんに「おっふ」したくない斉木がしてしまったのか?を解説・まとめていきます!
【斉木楠雄のψ難】おっふのなぜ?
斉木楠雄の「おっふ」の理由・解釈
単なるツッコミ説
「おっふ」は感嘆詞のように使われているため、ときめき以外にも、テンションの下がった悪い意味での「おっふ」もあります。
このため、斉木の「おっふ」も諦めの悪い照橋さんに対して「勘弁してくれ…」といった意味での「おっふ」だった可能性があります。
照橋さんの心に「おっふ」した説
斉木楠雄は超能力者で、人や動物の骨格まで透視してしまうからこそ、外見的要素で「かわいい」という感情・心の揺れはほぼないといってもいいです。
(犬と猫、どっちが好き?を「犬と猫の骨格、どっちが好き?」=どうでもいい!といった風にたとえた表現をしたことも)
これは「斉木は見た目では『おっふ』することはない」という設定・エピソードがあるからこそ「心で『おっふ』することがある」!
人の心の声もたくさん浴びてきている斉木だけに、心の声の可愛さ・考え方の可愛さに「おっふ」した可能性は大いにあります。
斉木は照橋さんを「おっふ」対象とはみていない?
そもそも論!斉木は「目立ちたくない」
やれやれ…まぁ
ほっておいてもいいが
ガングロメイクで来られても困るしな
…チッ
仕方ない
斉木が照橋さんがギャルの姿をやめてほしい、という描写もあります。
がこちらを深読みしすぎて「斉木自身が照橋さんのギャル化・ガングロメイクを見たくない!ガングロメイクになってほしくないってことは好みじゃないから!」と考えるのはいかがなものかと思います。
斉木は全話通して「平均的な高校生、目立たない普通の人間として、超能力者だとばれずに暮らす」がモットーです。
そのため、美少女の照橋さんが自分の近くに来るだけでも注目を浴びる=平均的な高校生とはいいがたい状態になるのに、さらに照橋さんがガングロギャルになったらますます斉木本人も目立ちます!
ほっておいてもいいがガングロメイクで来られても困る
は、一言で言い表せない「困る」が含まれています。
自分が目立ってしまうから、さらに目立った照橋さんが来られても「困る」
自分のために努力してくれている照橋さんへの対応をどうしていいのか「困る」
この2つの理由が大きいのではないでしょうか?
照橋さんの努力に応えることができないから「困る」斉木
特に自分に好意を寄せてくれている照橋さんの努力に対しての反応をどうしていいのか「困る」が一番大きく気持ちを占めているのではないでしょうか?
別の回の照橋さんエピソードとして「あれだけ好かれている照橋さんが、もっと好かれようと努力しすぎて過労で倒れてしまう」という話があります。
ガングロメイク・ギャル化もまさしく照橋さんの努力のたまもの!!
しかし、斉木は「おっふ」したくない(心から「おっふ」と思っていない)。
人一倍の努力家の照橋さんであることを知っているからこそ、斉木は照橋さんの好意と努力に応えることができない(心から「おっふ」と思っていないから)ので「困る」のです。
斉木「おっふ」のツンデレ説
一方で、斉木は自分を「ツンデレ」と認めています。
(過去のおじいちゃん回で「ツンデレ歴はあんたの方が長いからな。今回は僕がデレてやるよ」とおじいちゃんの願望・孫と一緒にいたい!をかなえてあげたことがあります)
なので照橋さんに「おっふ」しないのはツンデレなのでは…という説もあります。
しかしこれは「表面上、照橋さんを満足させるための『おっふ』はしたくない」といった考え方もできるため、恋愛的になのか、人間的になのかは判断がつきかねますが
斉木なりに照橋さんを認めていて本音で向き合いたいと思っていると考えられます。
照橋さんへの斉木「おっふ」は本心!
多分てりゅここの想い人は
自分のスタイルとか曲げる人が好きじゃないみてーだわ
芯がある人が良いっぽいわ
斉木があきれてなのか、照橋さんにときめいてなのか、どちらにしろ、思わず「おっふ」が出てしまったのは「本心」ですね!
「自分のスタイルを曲げない芯のある人」
というのは、斉木が相卜に占いとして言わせた「好きな人のタイプ」ではありますが……
なんだかんだで斉木の周りには、照橋さんはじめ「自分のスタイルを曲げない芯のある人」ばかりがそろってますよね!
最後になりますが、アニメ版の照橋さんのセリフです。
そっか…確かにそういえば
昨日の相卜さんと斉木のことも
今日の私のことも「おっふ」しなかったことも説明がつくわ…
ーーというわけで元に戻りました!
斉木の好きなタイプかー
「自分のスタイルを曲げない芯のある人」ってそれ完全に私じゃない!!
あー焦ることはなかったわ!これなら時間の問題ー
(斉木・おっふ)
…え?
斉木は自分の口に手をあて、顔をしかめています。あたかも「しまった」という表情を見せています。
この時、斉木は照橋さんを全く見ておらず、照橋さんの考えを読んでいた状態です。
斉木は、この一連の照橋さんの心・考え方・思考に思わず「おっふ」となったのは一目瞭然ですが、個人的に着目しておきたいのが「照橋さんは完璧な美少女を演じるあまりに、天然的に鋭く時折『当てる』ことができる」特性を持っていること。
そのため、上記の照橋さんの心の声はある意味「当たっていた」のではないでしょうか。
「自分のスタイルを曲げない芯のある人が好き」
という言葉を通して、斉木が自分自身の行動の一貫性を見抜かれたこと、照橋さんのことを好きだということが照橋さんにも伝わった・バレた瞬間だったのかなとも。
ただこれは、斉木の「照橋さんが好き」は「燃堂が好き」と同様の話だと個人的には思います。