「逃げ上手の若君」では、物語全体を通じて数多くの戦いが描かれ、その結果、様々なキャラクターが命を落としています。
この作品における死亡キャラクターの数と、彼らがどの巻やどの話でどのような状況で亡くなったのかについて、詳細なまとめと解説を提供します。
「逃げ上手の若君」死亡キャラ一覧
北条高時／自害
物語の冒頭、北条高時が登場します。彼は鎌倉幕府の総帥であり、主人公・北条時行の実の父親です。
物語第1巻の第1話で、鎌倉幕府の滅亡とともに、彼は名誉を守るため腹を切って自害します。
北条邦時／斬首
北条邦時は時行の腹違いの兄であり、彼の趣味は蹴鞠です。
同じく第1巻の第1話で、五大院宗繁によって騙される形で敵方に売られ、最終的には惨めにも首を斬られてしまいます。
摂津親鑑／自害
第3の犠牲者、摂津親鑑は清子の父親で、同じく第1巻第1話において自害を遂げます。
彼の死は、家族を守るため、または名誉のために選ばれた悲痛な選択でした。
狩野三郎・塩田次郎／戦死
第1巻の第1話で、狩野三郎と塩田次郎が命を落とします。彼らは北条時行の武芸指南役であり、彼の逃走技術によく翻弄されていた二人です。
彼らは戦の中で命を落とし、忠義を全うしました。
名越高家／戦死
名越高家は北条一門の名越家の当主で、1巻1話で足利高氏の裏切りに遭い、壮絶な戦いの末に戦死します。彼の死は、物語の序盤での重要な転換点となります。
清子
清子は北条時行と婚約していた少女で、彼女の運命もまた悲惨なものでした。1巻1話で新田義貞軍の略奪に遭い、無残にも命を落とします。
彼女の死は、物語において大きな悲しみとして描かれています。
長崎円喜・長崎高資
長崎円喜とその息子の長崎高資は、北条高時の側近として権力をふるっていました。しかし、1巻1話で北条高時とその一族と運命を共にし、共に命を終えます。
彼らの死は、北条一門の滅亡を象徴するものとなりました。
五大院宗繁
五大院宗繁は北条邦時の護衛でありながら、新田義貞軍への寝返りを試み、北条邦時を裏切ります。しかし、その行動が卑劣すぎたため、予期した褒美は得られず、結局は北条時行の首を狙うも失敗。
1巻3話で北条時行とその一派によって討たれ、命を落とします。
牡丹／棘に刺される
10人目に挙げられる牡丹は巨大な牛鬼で、1巻6話で北条時行とその仲間たちによって翻弄され、最終的には黒曜石で作られた棘に刺されて死亡します。
先代風間玄蕃
現在の風間玄蕃の父である先代風間玄蕃は、盗みなどの技術を習得しましたが、主君からの認知を得られずに追放されます。
彼は2巻11話で息子に風間玄蕃の名前と「金が全て」という哲学を遺し、この世を去ります。
瘴奸の部下たち
死蝋、白骨、腐乱は瘴奸の部下であり、それぞれの運命も悲惨です。白骨は3巻19話で弧次郎と亜也子に討たれ、死蝋は3巻21話で同じく討たれます。腐乱は3巻22話で吹雪によって討ち取られ、彼らの命も物語中で終焉を迎えます。
和田米丸
和田米丸は清原信濃守のもとで仕える武士で、物語の4巻30話において、保科党と協力していた弧次郎によって命を落とします。彼の死は、物語中での複雑な忠義と裏切りのテーマを象徴しています。
西園寺公宗／処刑
北条家と親しく、後醍醐天皇の暗殺を計画した西園寺公宗は、7巻58話でその陰謀が露見し、捕らえられて処刑されます。
彼の企みの失敗は、物語の政治的な緊張を高める重要な要素となります。
瘴奸
征蟻党のリーダーであり、小笠原貞宗に仕えていた瘴奸は、8巻65話で中先代の乱の中、北条時行と吹雪の連携技により命を落とします。
彼の死は、彼が率いた悪党集団の運命を象徴する瞬間です。
清原信濃守／斬首
信濃国司として任命されていた清原信濃守は、8巻69話で中先代の乱の最中、諏訪頼重の神力が宿った矢によって致命的なダメージを受けます。苦痛の余り自らの戦車から顔を出した瞬間、保科弥三郎によって首を斬られ、その生涯を終えました。
岩松四郎／北条時行軍に敗北
岩松四郎は岩松経家の兄であり、物語の9巻73話で北条時行軍に敗れて命を落とします。
石塔範家／自害
石塔範家は関東庇番五番組筆頭で、研鑽を積んだ武将です。
彼は10巻80話の女影原の戦いで亜也子に敗れ、敗北を認めながら自害しました。
岩松経家
岩松経家は関東庇番二番組筆頭で、女性を愛するあまりに破滅的な行動を取ります。
彼は10巻81話で中先代の乱の中で吹雪と望月重信の連携攻撃に敗れ、10巻82話で死亡します。
渋川義季
渋川義季は関東庇番一番組筆頭で、正々堂々とした戦いを重んじる武士道精神の持ち主ですが、10巻82話で女影原の戦いで弧次郎との一騎打ちに敗れて死亡しました。
吹雪の父／息子に殺害
吹雪の父は、吹雪を優秀な武将に育て上げるために厳しい訓練を施していました。
しかし、その過酷すぎる方法が災いし、10巻86話で吹雪の手によって命を落とすことになります。
今川範満
今川範満は庇番寄騎で、馬術の達人として知られていました。
彼は11巻90話で小手指ヶ原の戦いで北条時行を追い詰めるも、吹雪に致命傷を負わされ死亡します。
小山秀朝
小山秀朝は足利家の武将で、11巻96話の武蔵府中の戦いで望月重信に敗れて命を落とします。
護良親王
26人目の護良親王は、後醍醐天皇の皇子で、鎌倉幕府打倒に貢献した重要人物です。
しかし、彼の活躍も長くは続かず、11巻96話で足利直義の命令を受けた淵辺義博によって命を絶たれます。
名越高邦
名越高邦は、名越家の血を引く槍の達人の少年ですが、12巻103話で高師直軍との戦いで敗北し、最終的に首を取られてしまいます。
三浦時明／部下のため自ら死亡
三浦時明は三浦家の当主で武勇に優れていますが、12巻104話で同じく高師直軍に敗れ、部下を逃がすため自らは死亡する運命を選びます。
今川頼国
今川頼国は今川範満の兄で、牛の仮面を身に着けることで知られています。
彼は12巻105話で相模川の戦いにおいて、弧次郎と亜也子の連携攻撃に敗れて命を落とします。
高師冬
高師冬は高師直の養子で、12巻106話の相模川の戦いで馬に顔を蹴られるという不運な事故により死亡します。
諏訪時継
諏訪時継は諏訪頼重の息子で、その存在感の薄さが特徴的です。彼は13巻109話の辻堂の戦いで足利尊氏から受けた傷が原因で、父・諏訪頼重より先にこの世を去ります。
諏訪頼重／自害
諏訪頼重は信濃の領主であり、神官でもあります。
彼は13巻110話で中先代の乱での敗北を受け、北条時行らを逃がすために自害し、深い影響を残しました。
諏訪盛高
諏訪盛高も諏訪家に属する人物で、13巻110話で諏訪頼重と運命を共にし、彼らの悲劇は諏訪家の終焉を象徴します。
楠木正成
楠木正成は著名な軍略家で、常に逃げる準備をしている彼ですが、13巻114話の湊川の戦いで足利尊氏の逆襲に遭い、命を落としました。
彼の死は足利尊氏によって看取られ、戦の悲哀を感じさせる瞬間でした。
千種忠顕
35人目の千種忠顕は、後醍醐天皇に仕える公家で、13巻114話で京都に侵入した高師泰によって命を落とします。
名和長年
同じく後醍醐天皇に仕える武将である名和長年も、同じ章で足利尊氏軍との戦いで死亡しました。
淵辺義博
淵辺義博は、護良親王の暗殺者として知られ、14巻122話の杉本城の戦いで北条時行軍と対峙し、弧次郎に討たれます。
斯波家長
斯波家長は、庇番寄騎として軍略に長け、中先代の乱後には重要な地位にも就きましたが、15巻129話で北条時行との一騎打ちに敗れて死亡します。
堀口貞満
堀口貞満は新田徳寿丸に随行していた武将で、物語の第158話で石津の戦いで高師泰に討たれるという運命を迎えます。
彼の死は、物語の中で新たな転換点を迎えることとなりました。
まとめ考察
物語の開始から、いくつかのキーパーソナリティが悲劇的な終わりを迎えます。これにより、主要な登場人物たちの動きや物語の展開に深刻な影響を与えています。
物語がクライマックスに向かうにつれ、さらに多くのキャラクターが登場し、多くが戦いで死亡しています。これらの死亡は、最終的な物語の結末に大きく寄与し、登場人物たちの生と死のサイクルを強調しています。
